日医会長に原中氏/激戦制し、131票獲得  PDF

日医会長に原中氏/激戦制し、131票獲得

 三つどもえの激戦となった日本医師会の会長選挙は4月1日、東京・本駒込の日医会館で投開票が行われ、茨城県医師会長の原中勝征氏が131票を獲得して初当選を果たした。有効投票数は356票、白票は0票だった。京都府医師会長の森洋一氏は118票、現職の唐澤人氏は107票だった。金丸昌弘氏は0票だった。原中氏の任期は2012年3月までの2年間。

 原中氏は民主党との太いパイプを訴えて支持を拡大した。地元の茨城県で09年夏の衆院選の民主党圧勝に貢献。政権交代の功労者として民主党から信頼を得たとし、10年度診療報酬改定作業に深く関与した点もアピールポイントとなった。ほかの有力候補との違いは「実現力」にあると強調し、「ストップ!!医療崩壊」をスローガンに12年度改定も「医療費を上げる力がある」と訴え、茨城県医から日医会長の座を射止めた。

 今回の会長選には09年10月19日の記者会見で正式に出馬を表明。これまでの会長選の在り方にも疑問を呈し、いち早くキャビネット選挙を見直す考えも示した。ただ、ほかの有力候補と同様、副会長・常任理事選挙に向けて推薦候補を公表。完全にキャビネット選挙を払拭するまでには至らなかった。(4/1MEDIFAXより)

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