日医も医学部新設に反対を表明/医師数は1.1−1.2倍が妥当
日本医師会は2月24日の定例会見で、医学部新設について反対するとの見解を発表した。医師数は日医がまとめた「グランドデザイン2009−国民の幸せを支える医療であるために−」に基づき、中長期的に1.1−1.2倍にすることが妥当との考えを示した。
新設の問題点として▽医療現場から医師を引き揚げざるを得ず、地域医療崩壊を加速する▽教員が分散し、医学教育の水準を低下させ、医療の質の低下を招く▽人口減少など社会の変化に対応した医師養成数の柔軟な見直しが行いにくくなる─などを挙げた。
1.1−1.2倍とするための前提条件としては(1)財源の確保(2)医学部教育から臨床研修制度までの一貫した教育制度の確立(3)医師養成数の継続的な見直し─の3項目を挙げた。(2/25MEDIFAXより)