新規HIV感染者が過去最多/10年第4四半期/h2
厚生労働省エイズ動向委員会によると、2010年第4四半期(10年9月27日−12月26日)の新規HIV感染者報告数は303件、新規AIDS患者報告数は119件で、いずれも前回報告件数と比較して増加した。四半期ベースでHIV感染者は過去最多、HIV感染者とエイズ患者の合計も過去最多となった。
新規HIV感染者では同性間性的接触による感染が218件で約72%を占めた。感染者は20−30代が多く、40代でも増加が見られた。
保健所でのHIV抗体検査は2万7211件、自治体が実施する保健所以外での検査件数は7511件だった。保健所などでの相談件数は4万2030件で、前回報告や前年同期と比較して、抗体検査件数は増加したが、相談件数は減少した。
例年第4四半期は、12月1日の「世界エイズデー」の影響もありHIV抗体検査件数が最も多くなるが、10年は検査件数が伸びず、件数が減少した09年と同水準にとどまった。
●10年の新規AIDS患者が過去最多
10年1年間の新規HIV感染者は1050件で過去3位、新規AIDS患者は453件で過去最多となった。HIV抗体検査数は13万930件、保健所などでの相談件数は16万4264件でいずれも前年より減少した。また、母子感染が2件報告されている。(2/8MEDIFAXより)