新要介護認定「抑制のためではない」/舛添厚労相
4月に見直しが行われる要介護認定制度について、舛添要一厚生労働相は3月11日の衆院厚生労働委員会で「介護を抑制したい、介護切りをしたいからやっているわけではない」と述べ、見直しは自治体ごとの認定のばらつきなどを是正するためだと説明した。柚木道義氏(民主)の質問に答えた。
従来「全介助」とされていた寝たきりの人が、今回の見直しで「移動や移乗の必要がない」ことを理由に「介助なし」と判定することになった。舛添厚労相は「実際に介助が行われていないときはきちんと介助がないと書く。介助がないことを指摘することで(床ずれの対応を)やることができる」と述べ、ありのままを記述することで客観的に判断できるとした。
また、厚労省老健局が要介護認定制度の検証について4月以降の認定結果を踏まえ、早ければ7月にも検証を始める見通しとしていることについて、舛添厚労相は「1日でも早く前倒しできれば努力したい」と述べ、検証作業を速やかに行うとした。