新要介護認定「いったん凍結を」/介護保険100 万人の輪が要望書
国民の立場から介護保険制度への提言を行う「介護保険を持続・発展させる100万人の輪」は3月12 日、2009年度介護報酬改定と要介護認定システムの変更についての要望書を舛添要一厚生労働相に提出した。09年4月からの新要介護認定制度に対し「多くの要介護高齢者がサービス給付から外される危惧がある」と指摘し、4月施行をいったん凍結するよう求めた。
同日会見した樋口恵子共同代表(高齢社会をよくする女性の会理事長)は「認定調査の新しい判断基準で『介護なし』と判定することで(国の)負担減を狙うのではないかと、利用者は大変、不安に思っている」と話し、軽度化によるサービス抑制に危機感を示した。要望書を受け取った厚労省老健局の坂本森男審議官は「現時点で新制度を凍結することは大変、難しい」と述べた上で、今後、新制度のあるべき姿を検証するとの考えを示したという。(3/3MEDIFAXより)