新成長戦略「おおむね工程表通り」/政府が「進捗と課題」
政府は1月25日、2010年6月に閣議決定した新成長戦略の進捗状況と今後の課題をまとめた「新成長戦略実現2011」を閣議決定した。医療観光など「21の国家戦略プロジェクト」については「おおむね工程表に従い進捗している」とした。
政府は新成長戦略で、経済成長への高い貢献が期待される施策を国家戦略プロジェクトに位置付けており、医療分野では医療観光と、新たな医薬品・医療技術の実用化を促進するための医療機関の選定制度が盛り込まれている。
医療観光では、10年の成果として▽医療通訳講座の実施▽外国人医師・看護師の臨床修練制度の許可申請の簡素化▽医療滞在ビザの創設―を挙げた。医療滞在ビザの運用開始や臨床修練制度改正案の取りまとめを11年の成果に見込む一方、多様な手法を活用した広報活動を課題として指摘した。
医療機関の選定制度では「医療イノベーション会議」を開くなどして関係省庁の連携・協力体制を整えたことを10年の成果に挙げた。11年は、世界標準の医薬品・医療機器を迅速に提供するため、選定された医療機関で行う先進医療の評価手続きの運用改善について、3月までに結論を得て実施するなどとしている。(1/26MEDIFAXより)