文化企画 音楽とワインで心はホッと  PDF

文化企画 音楽とワインで心はホッと

ロマン派音楽に酔いしれるひととき

 協会は2月17日、京響メンバーによるサロンコンサートをウィングス京都にて開催。当日は肌寒い気候だったが、17人が参加した。

 「ドイツロマン派の巨匠の名曲を聴く」と題し、弦楽四重奏で、楽曲の解説を交えながらの演奏会を楽しんだ。

 19世紀になると古典派の基本的な音楽様式を継承しながらも、抒情豊かなメロディやハーモニーを駆使して音楽が発展し、ロマン派音楽と呼ばれるスタイルが確立した。そしてロマン派音楽の中心となったドイツ・オーストリアでは数々の巨匠が登場。

 今回の演奏は、巨匠のひとりワーグナーの「ローエングリンより 婚礼の合唱」にはじまり、シューマン「トロイメライ」や、ブラームス「ワルツ」などを聴いた。また、シューベルト「死と乙女」より第一楽章では、詩情あふれる旋律が魅力である。

 一方、ヨハン・シュトラウス2世の「春の声」「こうもりより ワルツ」は、当時より人気のあった楽曲で、軽快な響きが快く感じられる。

 メンデルスゾーン「真夏の夜の夢より 結婚行進曲」の演奏のあと、アンコールはヨハン・シュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。楽しい楽曲に拍手喝采で終了となった。

冬の夜にワインを楽しむ

 サロンコンサートのあとは、ホテルのレストランで、協会の山本博理事を講師に「第2回ワイン講座」を開催。前年に約したこともあり、ワインをこよなく愛する34人の参加があった。

 はやる心を抑え、ワインを傾ける前に、パワーポイントを用いて講師直伝の「ワインを楽しむ近道」を解説した。また、今回はワインエキスパートでもある講師夫人である山本知美氏が、カリフォルニア・ナパバレーにある日本人が経営するワイナリーに出向かれた時の貴重な写真をもとにお話しもしていただいた。

 参加者のお目当てである「テイスティング」は、赤ワイン5種で、一つ一つの産地や品種、香りやその表現の言葉を丁寧に解説。テイスティングの中には数少ないワインも含まれ、参加者はグラスに注がれた魅力的な赤ワインを心ゆくまで味わった。

 その後、フレンチとともにホテルからのハウスワインも賞味。会話も弾み、楽しいひとときを過ごした。参加者と来年もまたお会いしましょうと、次回開催を約し解散した。

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