文化企画 文化講習会 オリジナルの苔玉作りに挑戦
協会は、文化講習会として12月5日に「もふもふ♪モスペット」を開催。京都の伝統的な苔玉作りの技術をベースに作る新感覚のインドアグリーンで、ことのは園藝研究所代表で、一級室内装飾園芸技能士、グリーンアドバイザーである石田周平氏を講師に、参加者は思い思いの苔玉作りに挑戦した。以下、参加記を掲載する。
仕上りに納得いかずも楽しいモスペットづくり
塚本医院 塚本功子(西京)
「かわいいね」とモスペットを見て娘たちの第一声。この言葉で安堵しました。12月に入り小雨まじり、モスペットの箱は寒風で吹き飛ばされるし、自分の中で何か納得いかない仕上がりを思いながらの家路だったため、うれしい出来事でした。
さて、苔(moss)で作った、ペット(pet)感覚で植物を育てる「キャラクター苔玉」がモスペット(moss pet)です。今回はチランジアという植物を使う作品作りです。
まず、丸く成形した水苔の頂点に丸く穴をあけて、チランジアを押し込みます。直径5�くらいのワイヤを人指し指分2本カットして、それを足として突き刺していきます。シッポもくるりと曲げ押し込みます。密集しているのでかなり力が要ります。次に目の位置を決めてテグスを使って、縫い針でチランジアの生育に邪魔にならないよう、斜めに固定していきます。目の位置で表情が変わっているのを意識するのですが、細い縫い針なので、なかなか手足同様力が少し要ります。何となく外観ができました。
いよいよ仕上げの工程に、カラー水苔(和紙と糸で人工的に作られた水苔の代用材)を2本選び、巻きつけていきます。ピンク、赤、黄ときれいな色がありますが、王道(?)のベージュと白を巻きつけることにしました。目玉にかかったカラー水苔を目玉の後部に入れていくと、愛らしい表情のモスペットが現れて、いよいよ鼻と口を1本のワイヤを両端からまげて交差させてつけていきます。この時点でイメージしているものと違ってきて…。苦悶の表情の私に、石田先生いわく「最初はこんな感じ」と優しく声をかけて下さいました。オレンジの帽子、赤いタータンチェックの蝶ネクタイを虫ピンで止めて完成です。「よいしょ」が口ぐせの優しい石田先生、ご指導ありがとうございました。