救急車出動、2年ぶり減少/総務省消防庁「適正利用が浸透」
総務省消防庁は9月8日、2008年中の救急車の出動件数(速報値)が前年比3.7%(約19万5000件)減の約510万件だったとの調査結果を公表した。搬送人員も同4.6%(約22万6000人)減の約468万人。救急出動件数と搬送人員が前年より減ったのは2年ぶりで、同庁は「救急車の適正利用が浸透しているためでは」とみている。
一方、救急車の現場到着までにかかる時間は、全国平均で7分42秒(前年7分)、病院収容までの時間は同35分6秒(同33分24秒)で、いずれも前年実績を下回った。同庁は「医療機関などと緊密に連携を図ることで、より迅速な救急搬送が可能になる」としている。
救急搬送中の患者に薬剤投与などができる救急救命士の有資格者は前年比1525人増の2万3365人で、全国の救急隊4920隊の91.1%に配置されている。(9/9MEDIFAXより)