救急出動件数527万件/07年、過去2番目に多く
2007年に全国の救急車と消防防災ヘリコプターが救急出動した件数は前年比0.6%増の527万4150件で、統計を取り始めた1964年以降で最多の05年(528万428件) に次いで2番目だったことが9月8日、総務省消防庁のまとめ(速報値) で分かった。
山間部など遠隔地の救急搬送に用いる消防防災ヘリコプターの救急出動件数は前年より406件増の3168件となり、1998年以降で初めて3000件を突破した。消防庁は救急出動件数が過去2番目となった理由について「高齢者の搬送が多かった」としている。
07年に救急車が現場に到着するまでの時間は、出動件数の増加などに伴い前年から18秒延びて平均6分54秒で過去最長。医療機関に収容するまでの時間も1分12秒延びて過去最長の33分12秒だった。
一方、救急車による搬送人数は軽症を理由に病院搬送を見送ったケースが多かったことや交通事故の発生件数の減少などを受け、前年より9111人減の488万3482人。
救急車の搬送人数を年齢別にみると、65歳以上の高齢者が全体の46.5%を占め、最多の226万8743人となった。これに伴い、急病による搬送も約2万6000人増えた。【共同】(9/10MEDIFAXより)