救急や医師不足、早急な医療提供体制の整備を/舛添厚労相
舛添要一厚生労働相は11月7日、衆院の厚生労働委員会で所信表明を行い、救急医療や医師不足の問題について「安心と希望の医療確保ビジョン」に基づいて医療提供体制を早急に整備する考えを示した。
舛添厚労相は救急搬送に関して、都内の8病院で受け入れを断られて脳内出血で死亡した妊婦の問題を教訓として、救急患者を確実に受け入れられる実効性のある体制をつくると明言。病院勤務医の過重労働にも言及し、処遇改善に向けた対策を実施する考えを示した。さらに医療リスクに対応できるよう、死因究明制度創設に向けた検討を進めるとした。
人材不足が指摘されている介護従事者については、処遇改善や人材確保に取り組むとした。また、社会保障カードの導入や新型インフルエンザ対策、妊婦健診の無料化についても言及した。(11/10MEDIFAXより)