救命救急センターの運営費補助、大幅引き上げ/厚労省、赤字運営に配慮
厚生労働省は、2009年度から救命救急センターへの運営費補助金の基準額を大幅に引き上げる方針を固めた。30床規模のセンターの場合、基準額は従来の約1億2200万円から47%増の約1億7900万円に増やすなど、多くのセンターが赤字運営となっている現状を踏まえ、財政支援を強化する考えだ。実際の補助額を算定する際の判断材料となる「充実度評価」の基準が09年度実績に基づく評価から見直されるが、新基準導入によって評価が下がった場合でも従来以上の補助額が可能になる見通しだ。
厚労省などによると、年間の運営費赤字を抱えるセンターが約8割に上る。1施設当たりの赤字額は1.4億円との統計もあり、厳しい運営を迫られるセンター事業への補助を厚くすることにした。(1/16MEDIFAXより)