政府・与党、一体改革素案を最終決定/野党に協議呼び掛け
政府・与党社会保障改革本部(本部長=野田佳彦首相)は1月6日、社会保障・税一体改革素案を最終決定した。改革本部終了後の閣議に素案が報告され、素案をめぐって野党に協議を呼び掛けることが了承された。
改革本部に出席した野田首相は「素案で終わっては意味がない」と述べ、与野党協議を経て大綱をまとめ、関連法案を2011年度内に提出する姿勢を示した。消費増税の前提として議員定数削減や公務員の人件費カットを求める声があることを踏まえ、野田首相は一体改革について「政治改革や行政改革、経済再生とも一体となって取り組んでいく大きな改革」と位置付けた。
素案は、政府・民主党が11年末にまとめた素案「案」の中の年号表記などを一部修正したが、実質的な内容は同じだ。11年6月にまとめた一体改革成案と同様に「閣議報告」という形になった。(1/10MEDIFAXより)