改定率決定前の中医協議論「構造的課題ある」/中医協・遠藤会長
中医協の遠藤久夫会長は11月11日の診療報酬基本問題小委員会で、診療報酬の改定率が決まらない中で中医協で改定について議論している現状について、「ある意味では構造的な問題があると思っている」との認識を示した。
北村光一委員(日本経団連社会保障委員会医療改革部会部会長代理)が、改定に必要な原資が見えない中での議論の在り方についてただしたのに答えた。
遠藤会長は「改定率が決定しないと(改定に)使える財源は基本的には分からない。そういう意味で、中医協は公定価格を決めているが、本当の公定価格をにらんで議論する時間は極めて少ない」と指摘。改定率決定前は重点的に評価する分野や要件の在り方などを中心に議論している現状を説明した。その上で「4月の改定を6月などにずらせば解消できる話であり、問題といえば問題」と述べた。(11/12MEDIFAXより)