抗議談話　安全保障関連法成立に抗議する

理事長　垣田さち子

　安倍政権による「安全保障関連法」成立強行に断固抗議する。これは戦後日本が70年かけて積み上げてきた平和主義を大転換するもので断じて認めることはできない。 

　憲法を蔑ろにし、国会審議を通じて次々と明らかになった問題や疑念に十分な説明を尽くさず、法案成立に反対する国民の多数の声を踏みにじった安倍政権の暴挙は許されてよいはずがない。政権を追認した自民・公明の与党、法案に反対を投じなかった全ての国会議員、そして社会の木鐸たるを忘れて政権の後押しさえした一部マスコミもその罪は重く、我々はそのことを決して忘れない。

　私たちは生命を守ることを責務とする医師として、その対極にあるこの法案の成立に異を唱え続けてきた。平和を守る戦いはこれで終わったわけではない。私たちは憲法9条の平和主義を守るため、そして民主主義を取り戻すための取り組みに全力を注ぐ所存である。

2015年9月19日