抗がん剤の審査迅速化など推進/舛添厚労相、経産・文科相と合意
舛添要一厚生労働相と二階俊博経済産業相、塩谷立文部科学相は3月19日、会談し、がん対策の推進に向けて抗がん剤の承認審査の迅速化やバイオベンチャーに対する支援などの施策を3省が連携して進めていくことで合意した。さらに、これらの施策を政府の経済財政諮問会議で策定を進めている成長戦略に盛り込む方針も確認。今後は3省の事務方で具体化に向けた調整を行う。
同日の会合で3大臣は、3省で協力して進めるべきがん対策として、「がん研究の推進」「バイオベンチャーの支援」「治験・臨床研究体制の整備」「薬事審査の機能強化」を取り上げ、具体的な施策について協議。(1)スーパー特区で行われている最先端のがん研究に対する集中的な財政投入(2)バイオベンチャーに対するリスクマネーの供給(3)治療技術や医療機器の研究・開発を企業と大学が共同で行う拠点の整備(4)がん研究の成果を速やかに実用化するための治験拠点の整備(5)抗がん剤の審査のための体制強化―の5つの施策を3省が連携して進めていくことで合意した。(3/23MEDIFAXより)