手書き医療機関は「努力義務に」/オンライン請求で厚労省が方針
2011年度からすべての医療機関が原則義務化となるレセプトのオンライン化について、長妻昭厚生労働相ら厚労政務三役は、手書きでレセプトを提出している医療機関に対してはオンライン化を「努力義務」とする省令改正を行う方針を固めた。11月8日に東京都内で開かれた「現場からの医療改革推進協議会」で講演した足立信也政務官が明らかにした。
足立政務官は講演後、報道陣に対し「電子媒体やオンラインに改めてもらいたいが、どうしても手書きしか駄目なところはやれるところだけやる」と述べ、「手書き医療機関」のうちオンライン化が対応可能な医療機関から「手挙げ方式」でオンライン化を進めていくとした。
オンライン請求の義務化をめぐっては、厚労省が例外規定を設ける省令改正案をまとめ、10月23日までパブリックコメントを募集していた。しかし、あくまで「手挙げ方式」を求める医療関係団体などの声が依然として強かったことから、省令案を修正することにした。オンライン請求を免除する例外規定に当てはまらなくても、手書き医療機関についてはオンライン請求を「努力義務」とする。(11/9MEDIFAXより)