成人5人に1人、糖尿病の可能性/07年国民健康・栄養調査  PDF

成人5人に1人、糖尿病の可能性/07年国民健康・栄養調査

 20歳以上人口(約1億400万人) のうち、糖尿病が強く疑われる人は約890万人に上ると推定されることが12月25日、厚生労働省生活習慣病対策室が発表した「2007年国民健康・栄養調査」で分かった。「糖尿病の可能性が否定できない人」(約1320万人)を合わせると約2210万人に達し、20歳以上の5人に1人は糖尿病の可能性があることになる。

 調査は健康増進法に基づいて毎年行われているもので、無作為に抽出した3586世帯で、身体状況や栄養摂取の状況、生活習慣を調べた。

 このうち、20歳以上の男女計4003人を対象に糖尿病の状況を調べたところ、糖尿病の疑いがある人は全体の10.5%、糖尿病の可能性が否定できない人は全体の15.1%だった。07年10月1日現在の20歳以上人口に換算すると、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、糖尿病の可能性が否定できない人は約1320万人と推定され、02年の調査からそれぞれ150万人増、440万人増と大幅に増加した。

 一方、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群) が強く疑われる(該当者)、または予備群であると判定された人は、20歳以上の男性で49.4%、同年代の女性で17.2%だった。特に40歳以上の中高年でその割合は高くなり、40−74歳の全体人口(約5800万人) に換算すると、該当者約1070万人、予備群者約940万人で計約2010万人と推定される。

 生活習慣の調査で、「睡眠によって休養が十分にとれていない」と回答した人の割合は15−19歳で最も高く、男性で34.2%、女性で40.8%。男女とも20−40歳代で3割前後に達した。眠るために薬や酒を使う人の割合は男性22.2%、女性17.4%で03年調査時(男性19.9%、女性15.7%) より増加、「健康日本21」の目標値である13%を上回った。(12/26MEDIFAXより)

ページの先頭へ