感染症対策に約9700億円/世界基金に、日本など拠出  PDF

感染症対策に約9700億円/世界基金に、日本など拠出

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金・本部ジュネーブ)の増資会合が10月5日、ニューヨークで開かれ、日本など参加各国や民間組織が2011−13年に総額117億ドル(約9700億円)を拠出すると表明した。議長役を務めた潘基文(バン・キムン)国連事務総長が記者会見で発表した。

 伴野豊外務副大臣はこれに先立ち同会合で、日本が同基金に「11年以降、当面最大8億ドルの拠出を行う」ことを明らかにした。

 同基金によると、08−10年の拠出額97億ドルと比べると約20%の増加で、事務総長は「力強いメッセージになる」と評価するとともに一層の支援増大を訴えた。

 発表によると、米国の拠出額が3年間で40億ドルと最大。民間拠出者には米実業家のビル・ゲイツ氏が夫人とともに設立した財団(3億ドル)などが含まれる。

 9月に開かれた国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットに出席した菅直人首相は、母子保健や感染症対策などの国際保健政策として、11年からの5年間で50億ドルの拠出を表明。今回の8億ドルはこれに含まれる。【ニューヨーク共同】(10/7MEDIFAXより)

ページの先頭へ