感染症フォーラムを開催 インフルエンザや麻疹への対応を解説

感染症フォーラムを開催 インフルエンザや麻疹への対応を解説


講演する藤田直久氏

 京都北・上京東部・西陣医師会の主催による一般市民対象の「北・上京区感染症フォーラム」が9月12日、立命館大学以学館1号ホールにおいて開催された。参加人数は120人であった。

 冒頭、西陣医師会会長の鈴木由一氏から開会の挨拶が行われた。その後、京都北医師会会長の田代研氏の進行のもと、第一部では京都府立医科大学感染対策部部長の藤田直久氏が「インフルエンザについて」、また京都北医師会の角田裕明氏が「麻疹(はしか)について」と題して講演された。

 藤田氏はインフルエンザの種類や特徴などを解説、また感染経路や対処法なども詳しく述べられ、日頃からの手洗いや咳エチケットに対する意識付けが大変重要とされた。角田氏は麻疹の症状と経過、治療について解説。予防接種が大変有効であるが、京都府の接種率の低さが課題であると締めくくられた。

 第二部では京都府立医科大学看護部副看護部長の高岡みどり氏指導により、咳エチケット(マスクの正しい装着法)と手洗いの実技について講習。参加者数人が壇上に上がり、蛍光クリームとブラックライトを使っての洗い残しの状況や正しい手の洗い方などを学んだ。

 フォーラムの最後には、上京東部医師会会長の内田秀一氏が「ウイルスは人から人へと移りながら増えるという認識を持っていただき、まずはウイルスを遮断することが大切と考えていただきたい。そのためには手をきれいに保つことが大事。ワクチン接種も有効なので、正しい情報をかかりつけ医などに確認しながら受けていただきたい。また、インフルエンザや麻疹などにかかった場合はすぐに医療機関へ駆け込むのではなく、前もって医療機関へ電話などで相談していただきたい」とインフルエンザ流行を阻止するためのポイントを要約し、閉会の挨拶とされた。

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