情報公開やタテ割り改善求める意見/厚労行政の在り方懇が初会合
「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」は8月7日、首相官邸で初会合を開き、国民の厚生労働省に対する信頼回復に向けた改革の在り方について議論を始めた。構成員からはタテ割り行政の改善や情報公開の徹底などを求める意見が相次いだ。年内をめどに一定の方向性をまとめた上で、2008年度中に最終的な報告をまとめる方針だ。
会議で情報開示の徹底を求める意見が相次いだことを受けて、舛添要一厚労相は会議終了後、「医療確保ビジョンの具体化に関する検討会でも、『医師が足りている』としていた厚労省のデータが間違っているというところから議論している」などとし、情報の質や正確さに関する充実を目指す意向を示した。
当初は社会保障の「5つの安心プラン」で厚労省内に置くとされていたが、不祥事が続く同省内に設置することに対し、「本当に改革の議論ができるのか」との疑問が出ていたため、町村信孝官房長官が8月5日の記者会見で官邸に移すと発表した。
【厚生労働行政の在り方に関する懇談会・構成員】▽ (座長) 奥田碩・トヨタ自動車取締役相談役▽朝倉敏夫・読売新聞東京本社専務取締役・論説委員長▽浅野史郎・慶応義塾大学教授、前宮城県知事▽岩男寿美子・慶応義 塾大学名誉教授▽大熊由紀子・国際医療福祉大学教授、元朝日新聞論説委員▽高山憲之・一橋大学教授▽テリー伊藤・演出家▽土居丈朗・慶応義塾大学准教授▽ 松浦稔明・坂出市長▽薬師寺泰蔵・慶応義塾大学客員教授 |
(8/6・8MEDIFAXより)