患者負担額引き上げへ/大阪府が医療助成見直し
大阪府は1月9日、高齢者や障害者らを対象とする府独自の医療費助成制度を財政再建の一環で見直し、11月から患者の自己負担額を引き上げる方針を市町村に伝えた。
入通院1回での自己負担を、現行の最大500円から300円上げ、800円とする。当初は患者の1割負担を検討していたが、負担が大きくなる人もいることなどから見送った。1カ月当たりの自己負担上限額2500円は維持する。
乳幼児医療費助成は、対象を4人世帯の場合で年収860万円以下から780万円以下に絞り込む。また、助成対象者が休日・時間外に救急医療機関を受診した場合、さらに500円を徴収する。
府は現在、高齢者や障害者、乳幼児らを対象に、医療費の一部を府と市町村が折半して助成。制度改正で府と市町村の負担額はそれぞれ年間約17億円ずつ減少する見込み。【共同】(1/13MEDIFAXより)