当事者のニーズ反映へ、改善策検討/厚労省、省内改革で「工程表」
「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の中間まとめを受け、省内改革について検討していた厚生労働省は2月24日、改革を進めるに当たり具体的に取り組むべき事項を時系列に沿ってまとめた「工程表」を公表した。
工程表では、(1)国民のニーズ等を的確に把握する、(2)情報の適切な取り扱い、(3)政策の効果を点検し改善する仕組み、(4)サービス行政への対応、(5)危機管理能力の向上、(6)不祥事の再発防止、業務の効率化、人材育成、人材運用等―の6項目について、具体的な取り組みを明記した。
中間まとめで強く指摘された政策立案・決定過程の透明性確保については、2008年度末までに政策立案に当事者らのニーズがどう反映されているかを把握して改善策を検討するほか、地域での説明会の実施などを盛り込んだ「広報広聴基本方針(仮称)」を策定し、09年度以降、それらに基づいた取り組みを実施する。
厚労省は今後、工程表に基づいて改革を進める方針で、「行程表を改定することも含めて進ちょく状況を管理し、公開していくことにより透明性のある改革を進める」としている。(2/25MEDIFAXより)