延命医療「行わず自然に任せて」9割/内閣府調査  PDF

延命医療「行わず自然に任せて」9割/内閣府調査

 内閣府が6月14日に発表した「高齢者の健康に関する意識調査」によると、自分が病気で治る見込みがない場合「延命のみを目的とした医療は行わず、自然に任せてほしい」と回答した人が91.0%に上った。「少しでも延命できるよう、あらゆる医療をしてほしい」は5.1%だった。

 同調査は5年ごとに実施しているもので、2012年は全国の55歳以上の男女3000人を対象に実施。1919人から有効回答を得た。

 65歳以上回答者の延命医療に関する意識を時系列で見ると「延命のみを目的とした医療は行わず、自然に任せてほしい」と回答した割合は、02年度が81.1%、07年度が87.7%、12年度が91.1%と増加傾向にある。

●認知症、行政に期待
 国や地方自治体に力を入れてほしい高齢者の健康管理について複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「認知症」で36.0%だった。このほか「寝たきりの予防方法」29.8%、「介護の方法」29.7%、「がん、心臓病、脳卒中など生活習慣病」22.9%と続いた。(6/18MEDIFAXより)

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