広報活動で国民へアピール／日医・中川常任理事

　日本医師会の中川俊男常任理事は9月12日、東北各県医師会広報担当理事連絡協議会で、「政権交代と日本医師会の広報戦略」をテーマに講演した。医療保険制度の在り方に関する主張や勤務医支援の姿勢などを広報活動を通して国民に発信していく方針を示した。

　中川常任理事は講演で、政権交代に当たって日医がまとめた「国民皆保険を守るための緊急提言」を紹介した。提言では(1)診療報酬の大幅な引き上げにより、地域医療の崩壊を食い止める(2)患者の一部負担割合を引き下げ、経済的理由による受診抑制を起こさない─の2点を主張している。中川常任理事は「これは両方セットでやらなければならない。診療報酬だけ引き上げると患者の窓口負担が引き上がるので、併せて両方やらなければならない」と強調した。（9/15MEDIFAXより）