年間利用者24万人増の517万人/11年度介護受給者数概況  PDF

年間利用者24万人増の517万人/11年度介護受給者数概況

 2011年度に介護保険のサービスを利用した人(年
間実受給者数)は前年度比24万5600人増の517万3800
人だった。サービス別で受給者数が伸びたのは「福祉用具貸与」の12万7800人増(168万1100人)、「通所介護」の10万3800人増(155万5000人)、「居宅療養管理指導」の5万5000人増(54万6600人)など。人数が減ったのは3つのサービスのみで、介護療養型医療施設の利用を示す「介護療養施設サービス」が9300人減(12万6800人)、介護老人保健施設が提供する「短期入所療養介護」が5100人減(14万600人)、病院など医療機関の「短期入所療養介護」が1400人減(1万600人)。厚生労働省が7月26日に公表した11年度の「介護給付費実態調査の概況」で分かった。

●1年間の要介護度「変化なし」は7割弱
 全体で7割程度の人が1年後も同じ要介護度であることも分かった。11年4月と12年3月時点の要介護度の比較では、変化が最も乏しかったのが要介護5で、91.9%が1年後も要介護5だった。要介護度が変化しない割合は、要介護1が66.9%、同2が69.2%、同3が68.8%、同4が74.0%。介護予防サービスを利用する要支援者では、要支援1は67.8%、同2で67.6%の人が1年後も同じ状態だった。

 今回公表されたのは概況で、都道府県ごとの要介護度別サービス受給者数など、より詳細なデータ表などは10月に公表する予定。11年度の概況は、毎月公表している介護レセプト情報に基づく介護給付費月報の11年5月審査分から12年4月審査分の取りまとめ。11年度の概況には、介護レセプト請求に基づくデータに加え、東日本大震災の影響による概算払いデータも一部含まれる。

●生活援助、要介護1−2で多
 訪問介護の内容類型別で見た利用者数の割合では、比較的軽度の要介護1−2で「生活援助」が最も多く、比較的重度の要介護3−5では「身体介護」が最も多かった。12年4月に審査した3月のサービス利用分では、生活援助を利用する割合が最も多かったのは要介護1(26万100人)の64.5%で、同2(25万9200人)は53.2%。身体介護の利用割合が最も多かったのは同5(9万6400人)で84.9%。次いで同4(11万3500人)の73.5%、同3(14万7400人)は57.7%だった。(7/27MEDIFAXより)

ページの先頭へ