平均寿命の記録更新/08年簡易生命表
2008年の平均寿命が男子は79.29年、女子は86.05年で、いずれも過去最高を記録したことが7月16日、厚生労働省が発表した「08年簡易生命表」で分かった。前年を男子が0.10年、女子が0.06年上回り、男女共に3年連続の記録更新となった。医療水準の向上や生活習慣の改善などにより、3大死因(がん、心疾患、脳血管疾患)で死亡する人の割合が減少すると予測されることが影響している。
将来3大死因で亡くなると予測されるのは男子55.14%(前年比0.43ポイント減)、女子52.36%(同0.66ポイント減)でいずれも減少していた。0歳時点で予測される将来の死因は、男女とも1位はがんで、男子は心疾患、肺炎、脳血管疾患、女子は心疾患、脳血管疾患、肺炎の順だった。
3大死因を克服した場合、平均寿命は男子8.10年、女子7.00年伸びる。国や地域別の平均寿命の比較を見ると、日本の男子はアイスランド(79.6年)、スイス、中国香港(ともに79.4年)に続き3位。女子は1位で、2位は中国香港(85.5年)、3位はフランス(84.3年)だった。
男子の平均余命は、0歳から70歳以下では前年より長くなっていたが、80歳以上では前年よりも短くなっていた。女子の平均余命は、90歳台以外のすべての年齢で前年より長くなっていた。(7/17MEDIFAXより)