市立病院と京北病院を経営統合/京都市方針、11年度に独法化へ
京都市は1月20日まとめた市立病院事業の改革プラン案で、市立病院(中京区)と京北病院(右京区)の経営を一体化して地方独立行政法人へ移行する時期を2011年度とする方針を盛り込んだ。市関係機関の独法化は初めてとなる。
プランは国が公立病院改革の一環で自治体に策定を求めており、08年12月の市医療施設審議会からの答申を受けて取りまとめた。期間は09年度からの3年間。
現在、両病院は市直営のため予算編成や運営面で柔軟性に欠ける課題があり、プランでは独法化で「より自律的・弾力的な経営の実現」を目指し、職員も非公務員とするとした。
市立病院の累積赤字を10年度に解消し、医師不足と過疎化で経営難が続く京北病院も11年度に単年度黒字に転換することを目標に掲げた。
また、市立病院では新型インフルエンザなどの感染症や災害に対応する政策医療を強化し、京北病院での救急受け入れも維持するとしている。