届出医療の留意点と在宅医療の基礎知識

届出医療の留意点と在宅医療の基礎知識

保団連の解説書に沿って解説

 保険医協会は、届出医療や在宅医療の理解を深めるため、11月下旬から12月中旬にかけて、北部地域(舞鶴市・宮津市)と京都市(京都府医師会館・伏見医師会館〈伏見医師会員対象〉)でそれぞれ説明会を開催した。参加者は5会場で延べ210人に上った。

 届出医療は、近畿厚生局への届出時に施設基準や人員基準の要件を満たすことに加え、届出後は、要件管理と日常管理を適切に行うことが肝要となる。説明会では、これらのポイントを『届出医療の活用と留意点』(08年10月保団連発行)を使って解説。また、入院基本料における要員・夜間勤務・平均在院日数の計算、リハビリテーションの専用施設や実施記録、保険外負担、院内掲示事項など、京都府の適時調査における文書指摘事項・口頭指示事項等について、特に留意すべき点を解説した。

 テキストの『届出医療の活用と留意点』は、届出医療の留意点と届出に必要な要件の適否を判定する“届出チェック表”と、届出後の日常管理に利用できる“日常管理チェック表”を掲載しており、まさに“活用”と“留意点”の確認に最適な書と言える。ぜひご活用いただきたい。

 在宅医療の説明会は、複雑な在宅医療点数の中でも特に“知っておきたい(基本的)事項”を中心に解説。「在宅点数は分からない」という悩みを少しでも解消することを目的とした。

 最初に、“知っておきたい「在宅医療点数」の基礎知識”と題したテキストを用いて、基本的事項を押えた上で、『在宅医療点数の手引』(08年10月保団連発行)の内容を解説した。

 テキストの『在宅医療点数の手引』は2部構成となっている。在宅医療点数の複雑な仕組みを少しでも理解しやすくするために、「解説資料編」では、各点数の算定の原則、留意事項に加え、独自作成した図表やフローチャート、一覧表、編注等を多数収載。さらに、「請求事例編」では、初めて在宅医療に取り組む方のための基本的な請求事例から、個々の具体的な請求事例まで、73例の明細書例を用いて解説している、他に類を見ない特長を持っている。

 多くの在宅患者さんを担当している医療機関のみならず、「往診と訪問診療の違いは?」という基本的な疑問をお持ちの医療機関もぜひ本書をご活用いただきたい。

 

『届出医療の活用と留意点』
『届出医療の活用と留意点』
4000円
『在宅医療点数の手引』
『在宅医療点数の手引』
3000円

 

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