小児救急、トリアージ評価へ検討開始/中医協
中医協・診療報酬基本問題小委員会は10月30日、次期診療報酬改定に向けて小児医療に対する評価と勤務医の負担軽減策についての議論をスタートした。厚生労働省は、軽症患者も押し寄せる小児救急の患者の中から、緊急度の高い患者を優先的に治療する「トリアージ」の体制を診療報酬でどう評価するかについて、小児医療の論点として示した。
小児医療の論点ではこのほか、現状で4段階となっている「小児入院医療管理料」について、管理料1(1日につき4500点)と管理料2(同3600点)の間に新たな点数を設定することの是非などを挙げた。
一方、勤務医対策では、現行の制度上、勤務医個人へ診療報酬を直接支払うことが不可能な中で、医師の処遇の向上をどう図るかについて基本問題小委員会で議論を深めるよう求めた。
医師の事務作業を補助する医療クラークの配置について評価する「医師事務作業補助体制加算」は、現行では「25対1」「50対1」「75対1」「100対1」の4段階となっている。厚労省は改定に向けた論点として、現行よりも手厚い配置を評価するのかどうかや、急性期以外の病院にも算定を認めるかどうかなどを挙げた。(11/2MEDIFAXより)