将来の不安「医療や介護」45.0%/厚労省が意識調査  PDF

将来の不安「医療や介護」45.0%/厚労省が意識調査

 厚生労働省が8月30日に公表した「2010年社会保障を支える世代に関する意識等調査」によると、将来、自分自身や親に医療や介護が必要になり、その負担が増大することを不安に思っている人が45.0%いることが分かった。また、女性の方が男性よりも不安に思う割合が高かった。

 厚労省は国民生活基礎調査の後続調査として、毎年社会保障をテーマにした意識調査を行っている。10年の調査は、社会保障を支える世代に焦点を当てた。無作為に抽出した20−65歳が対象。10年7月に調査を実施し、7413人から有効回答を得た。

 将来への不安を複数回答で聞いたところ「自身や親の医療や介護が必要になり、その負担が増大するのではないか」と回答した人は45.0%いた。性別で見ると、男性は41.3%、女性は48.5%となり、女性の方が不安に思う割合は高かった。最も多かった将来への不安は「公的年金が老後生活に十分かどうか」の73.5%だった。

 関心のある社会保障の分野についても複数回答で聞いたところ「老人医療や介護」は43.2%、「医療保険・医療供給体制」は37.5%の人が関心を持っていた。また、「健康の保持や増進」にも21.4%の人が興味を示した。最も多かったのは「老後の所得保障」で71.2%だった。

●理想の介護「自宅でホームヘルパー」35.1%
 調査では介護についても尋ねた。理想的な親への介護の在り方を聞いたところ「自宅でホームヘルパー等を利用して世話をする」が35.1%で最も多く、「子どもが親の世話をする」の30.8%、「特別養護老人ホーム等の施設に入所させる」の24.0%―と続いた。

 また現在、両親の介護をしている人に介護時の負担を複数回答で聞いたところ、男女ともに「ストレスや精神的負担が大きい」を挙げる人が最も多く、男性は35.7%、女性は38.0%という結果が出た。(8/31MEDIFAXより)

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