宮津で接遇マナー研修会
「接遇」とは「その人」の中身・人生が出るもの
河内眞由美・おおえ乳腺クリニック(舞鶴)
楽しく・わかりやすく・ためになると、毎回好評をいただいている“中級コース”医院・診療所での接遇マナー研修会を11月26日に北部の医療機関を対象にみやづ歴史の館で開催した。茂木治子氏(元日本航空客室乗務員)を講師に、仕事の進めかた・仕事の管理の基本・個人の目標と組織の目標との調和、良いコミュニケーションとは―などについてゲームも取り入れながら研修した。当日参加した方の参加記を紹介する。協賛は有限会社アミス。
今回の接遇マナー研修会は、「中級コース」ということで、かなり緊張して会場へ臨みましたが、いざ始まってみると講師の茂木先生のお人柄や、少人数ということもあり、和気あいあいととても楽しく、2時間があっという間の研修会でした。
しかし、研修内容はとても密度が濃く、接遇が仕事だけに留まらず日常生活のあらゆる場面に活かせることに、気づかせていただきました。
まず、「接遇」とは「その人」の中身・人生が出るものであることを教えていただきました。自分自身が変わらなくては。人生は瞬間、瞬間の積み重ね。物事をプラスにとらえるか、マイナスにとらえるかで180度変わる。人を直そうとするな。教えようとするな。解ろうとしろ…など、大いにうなずけるお話でした。
次に、「コミュニケーション能力を磨く」では、コミュニケーションの基本から、良い関係を創り出すためのポイントまで教えていただきました。現代社会において、「コミュニケーション能力」の大切さはよく耳にしていましたし、少なからず意識もしてきたつもりでした。
しかし、私のそれはあくまでも「自分個人」が気をつける程度のもので、それを磨き、自分自身が良く変わることで、周りにも良い影響を及ぼすことになるとは、思いもしませんでした。それは、二人でペアになり「一方は自分の自慢話をし、もう一方は相槌をうちながらひたすら聴く」というゲームをしてからだと思います。普段の生活で、2分間もの間自慢話をしつづけることなどありえません。ましてや、それを褒められるなど…。正直なところ冷や汗ものでした。が、ゲーム後、明らかにゲーム前よりペアの方との距離が近くなったのです。そして、それは、そのやりとりを聞いていた周りの方々にも感じました。「傾聴」と「褒める」ことの大切さに気づかされた瞬間でした。
今後は、この研修の経験を生かし、意識せずとも自然に、良い連鎖の生まれる環境を作ることのできる女性になりたいと思います。
そして、それが職場でもプライベートでも反映できたら…。少しずつでも、患者様や周りの方のお役に立つことができたら嬉しいと思います。