定期総会及び60周年祝賀会開く〜医療・社会保障の充実こそが国民の願い

定期総会及び60周年祝賀会開く〜医療・社会保障の充実こそが国民の願い

 協会は8月9日、第62回定期総会(第177回定時代議員会合併)及び創立60周年記念行事を市内のホテルで開催した。総会は、代議員70人を含む106人の出席で、2008年度活動報告及び2009年度活動方針などを決めた。(2・3面に関連)

 総会は茨木和博副議長と補佐の高島基三代議員により進行。冒頭、挨拶した関理事長は、協会が創立60周年を迎え、今日まで医療改悪、診療報酬改悪に対し率先かつ敢然と闘うとともに、会員の安定的医業経営を確保してきた歴史を振り返り、会員及び先輩諸氏への感謝の意を表し、さらに、社会保障充実に向けて取り組む姿勢を表明した。

 第1号議案・08年度活動報告並びに決算報告に関しては増田副理事長が提案。この1年は、政治・経済・社会の全てが大波乱であり、国民生活は混乱を極めたと述べた。その状況下にあって協会は、後期高齢者医療制度の廃止と社会保障拡充の取り組みを運動の中心に据えて活動を進め、共済事業の充実や各種講習会の開催を通じて会員の要望に応えてきたことを報告。鈴木監事からの監査報告も含めて第1号議案は賛成多数で可決した。

 第2号議案・09年度活動方針並びに予算に関しては、垣田副理事長から情勢報告、関理事長から総括方針案を提案。情勢報告では、医療における構造改革が06年の医療制度改革関連法により本格的に始動。都道府県に医療費適正化計画の策定が義務付けられ、これと整合性を持った医療連携体制の構築が進められている。そんな中、医療保険の地域保険化を加速させかねない京都府提案は注視していかねばならない。医療・社会保障に対する国や自治体の責任と役割について国民的議論が今こそ必要な時である。総括方針では、公的医療保険のあり方、レセプトオンライン請求義務化とその先の問題、指導問題などの問題に対応し、会員の代弁者として、望ましい医療を求めるため、他団体との相互理解、協同に努めて会員の要望に応えていきたいと述べた。

 第2号議案及び決議(2面)は賛成多数で可決した。

 総会に続き、鷲田清一・大阪大学総長による記念講演、創立60周年記念祝賀会を開催。祝賀会には、保団連近畿ブロックの各協会や関係団体などを含め会員・家族、従業員など359人が参加して共に祝った。

 関理事長の挨拶に続いて、全国保険医団体連合会会長・住江憲勇、京都内科医会会長・余昌英の両氏より来賓祝辞をいただいた。次に協会活動に尽力いただいた方35人への感謝状を贈呈。出席者はジャズオーケストラの軽快な演奏や福引などで楽しんだ。

(上)第62回定期総会のもよう、(下)創立60周年祝賀会で乾杯挨拶する木村名誉理事長

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