妊婦健診、14回分無料に/京都市、09年度から拡充の方針
京都市は1月23日までに、2009年度から妊婦健診への公費負担を増額し、現在5回分までとしている無料受診を14回分すべてに拡充する方針を固めた。09年度予算案に必要経費を盛り込む。
国は妊婦健診の最適な受診回数を、妊娠初期から出産までで「14回程度」としているが、健診には健康保険が適用されず、経済的な理由で受診を控えるケースが問題となっている。
このため政府は、追加経済対策で妊婦健診の公費負担を14回分に増やす方針を打ち出し、費用は自治体との折半を求めている。京都市が9回分を無料にするには新たに約7億6000万円が必要になり、健診回数を増やすため09年度予算案に盛り込む方針を決めた。
市内の妊婦健診の受診者数は、07年度で約1万2000人。市は08年7月に無料健診を1回から5回に拡充した。
対象は市内に住民票を持つ人で、区役所などで母子手帳の交付と同時に14回分の無料受診券を渡す。市外の産婦人科などで受診した場合も適用される。