女性特有のがんに検診無料クーポン/厚労省、認知度向上へ配布
伸び悩むがん検診受診率の向上のため、厚生労働省は2009年度、女性特有のがんである子宮頸がんと乳がんについて、検診を無料で受けられるクーポン券を全国の対象年齢の女性に配布する。
対象は、子宮頸がんが20、25、30、35、40歳で、乳がんが40、45、50、55、60歳(いずれも09年4月1日現在の満年齢)。対象は約760万人を見込んでおり、09年度補正予算には216億円を計上。国の指針に基づいて行われる検診の費用や制度実施の事務経費を含め、全額を国庫で補助する。
厚労省によると、07年度の検診受診率は、子宮頸がんが21.3%、乳がんが20.3%にとどまる。厚労省は、検診の内容が知られていないことが受診率低迷の原因と見ており、厚労省はクーポン券と併せて、子宮頸がんや乳がんの基本的な知識や検診の内容・重要性をまとめた「検診手帳」も配布する。(6/1MEDIFAXより)