女性医師の労働環境改善を/保団連、厚労相に要請書  PDF

女性医師の労働環境改善を/保団連、厚労相に要請書

 保団連は4月9日、長妻昭厚生労働相に対して「女性医師・歯科医師の労働環境改善を求める要請書」を提出したと発表した。

 要請書の中で保団連は、2007年の「緊急医師確保対策」の中で女性医師への支援事業が盛り込まれたことを評価する一方、事業執行率の低さから10年度予算が大幅に削減されたことを憂慮しているとした。08年度の事業執行率が「医師交代勤務導入促進事業」の14.4%、「短時間正規雇用支援事業」の2.2%、「医師事務作業補助者設置支援事業」の2.3%と低調になった原因として、地方自治体や事業主の負担割合が大きかった点を挙げたほか、自治体担当者への周知徹底が不十分だったことや、現場の要求を必ずしも反映した施策ではなかったことも影響していると指摘した。

 その上で▽出産・育児・介護支援のための諸施策を検討し予算を確保▽国による非就労の女性医師などの実態調査▽病院内保育所の整備だけでなく、地域保育所の待機児童問題の解決▽現場の実態にあった実行可能な制度―の4つを求めた。(4/12MEDIFAXより)

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