女性の健診受診率、低い傾向/厚労省の中高年者縦断調査
健診を受診した女性の割合は男性と比べて低い傾向が、厚生労働省が12月10日に発表した「第3回中高年者縦断調査」結果で明らかになった。仕事のある人と比べて仕事のない人の受診率が低い傾向が顕著で、厚労省社会統計課は「女性は就業していない人の割合が高いため、受診率にも影響しているのでは」とみている。
2005年10月末に50代だった人を対象にした調査で、07年11月7日時点の状況について第1回以降継続して回答している2万9772人の回答を集計した。
健診受診率は男性75.2%、女性67.1%で、合計70.6%だった。第1回調査以降、継続して仕事をしている人の受診率は76.0%だったのに対し、今回の調査までの間に退職した人の受診率は59.4%に下がり、ずっと仕事をしていない人では53.2%にとどまった。ずっと仕事をしていない女性は24.8%で男性(3.8%)の約6.5倍に上ることが影響していると厚労省はみている。
医師から診断されている疾病(複数回答) は「高血圧」21.0%、「高脂血症」11.8%、「糖尿病」8.1%などの割合が高かった。健康維持のために心掛けていることが「特にない」と回答した人の中では、いずれの疾病に関しても、病状が「変わらない」と回答した人が「よくなっている」と回答した人よりも多かった。(12/11MEDIFAXより)