夫婦の出生子ども数平均、2人を下回る/10年出生動向基本調査
国立社会保障・人口問題研究所は10月21日、第14回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)の結果を発表した。夫婦の最終的な出生子ども数の平均値(完結出生児数)は1.96人で、調査開始以来、初めて2人を下回った。
調査は同研究所が2010年6月、全国の妻の年齢が50歳未満の夫婦を対象に実施。有効回答数7847件(有効回答率86.7%)のうち、初婚同士の夫婦6705組について集計した。調査は第2回(1952年)以降、5年ごとに実施している。
夫婦の完結出生児数は、1972年の第6回調査で2.20人となった後、30年間にわたって同水準を維持してきたが、2005年の前回調査で2.09人に減少。今回の調査では1.96人となり、初めて2人を下回った。 平均出生子ども数を結婚期間別に見ると、結婚後0−4年の子どもの数は0.71人(前回0.80人)、5−9年は1.60人(同1.63人)、10−14年は1.88人(同1.98人)で、どの期間でも前回より減少した。
不妊の心配をしたことがある夫婦の割合は31.1%で前回の25.8%から5.3ポイント増加した。子どものいない夫婦では52.2%が不妊の心配をしていた。実際に不妊検査や治療を受けたことがある夫婦は全体で16.4%、子どものいない夫婦では28.6%だった。(10/24MEDIFAXより)