大流行前ワクチン接種開始/新型インフル対策で厚労省

大流行前ワクチン接種開始/新型インフル対策で厚労省

 発生が心配される新型インフルエンザ対策として、国が備蓄しているプレパンデミック(大流行前) ワクチンの事前接種を、厚生労働省研究班が8月4日、臨床研究として東京都内の病院で始めた。

 安全性の確認などが目的で、感染症指定医療機関や検疫所の職員ら約6400人が対象。全国60カ所余りの医療機関で2008年10月半ばまで実施される。都内の病院ではこの日、医師や看護師、事務職員ら計59人が接種を受けた。

 ワクチンは、新型に変異する恐れが指摘されている鳥インフルエンザウイルス(H5N1型) を基に製造された。臨床研究で安全性や免疫の持続性などが「良好」と評価されれば、接種対象を他の医療従事者や警官などライフライン関係者ら約1000万人に広げる検討に入る。【共同】(8/6MEDIFAXより)

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