大学病院の機能強化などに68億円/文科省・10年度予算案
文部科学省は2010年度予算案(一般会計)で、「医学教育を通じた医師等人材確保対策と大学病院の機能強化」に前年度比13億8300万円増の68億4300万円を計上した。大学病院での医療クラークらの雇用を促し、医師・看護師の業務負担の軽減を図る。周産期医療に携わる専門的スタッフの養成を想定した人材養成や、産科医の負担軽減のための院内助産所の整備など、周産期医療の充実に重点を置いた配分も目立った。
「医学教育を通じた医師等人材確保対策と大学病院の機能強化」の内訳を見ると、国公私立の大学病院で医療クラーク870人を雇用する新規事業に21億7500万円を計上した。「医師不足解消のための大学病院を活用した専門医療人材養成」には25億8000万円を確保。優れた専門医や看護師らを養成する国公私立大学病院の取り組みを支援する。院内助産所の整備費には8800万円を計上し、新たに3大学に院内助産所を整備する。がん医療の専門家を育てる「がんプロフェッショナル養成プラン」には前年と同額の20億円を盛り込んだ。(12/28MEDIFAXより)