外来診察「3−10分」が5割超/08年受療行動調査  PDF

外来診察「3−10分」が5割超/08年受療行動調査

 厚生労働省は3月16日、「2008年受療行動調査(確定数)」の概況を発表した。外来患者の診察時間は「3分以上10分未満」が全体の54.0%と最も多かった。「3分未満」が13.5%、「10分以上20分未満」が16.6%だった。

 調査は1996年から3年ごとに、全国の医療施設を利用する患者の受療状況や満足度を調査し、患者の医療に対する認識や行動を明らかにする目的で実施している。08年調査では、特定機能病院(35病院)、大病院(500床以上、69病院)、中病院(100−499床、142病院)、小病院(100床未満、115病院)、療養病床を有する病院(123病院)の計484病院の入院・外来患者計約20万人について集計した。有効回答率は77.0%(約15万4000人)だった。

 入院患者の病院に対する全体的な満足度を病院の種類別に見ると、特定機能病院が73.6%で最も高く、大病院の71.2%、小病院の69.6%と続いた。項目別の満足度では「看護師、その他の医療従事者による看護」が71.0%で最も高く、「医師による診療・治療内容」の69.9%、「医師との対話」の65.1%と続いた。

 また、医師から病気や症状について「説明があった」と回答したのは、外来患者の84.6%、入院患者の92.3%。説明の方法では「口頭による説明」のみが外来で45.1%、入院で29.8%と最も高く、「口頭」と「診療記録」の2種類で説明があったとしたのは外来は17.0%、入院は15.9%となった。病名・病状の説明について「分かった」としたのは、外来・入院ともに90%を超えた。(3/17MEDIFAXより)

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