外来の初再診、1日当たり6.3%減/08年診療行為別調査
厚生労働省は6月25日に発表した「2008年社会医療診療行為別調査の結果概況」で、入院外の「初・再診」が1件当たり前年比5.9%減、1日当たりで同6.3%減だったことが分かった。厚労省統計情報部社会統計課は08年度診療報酬改定での外来管理加算の見直しの影響が大きいと見ており、特に診療所への影響が顕著としている。
入院外の「初・再診」点数は1件当たり215.5点、1日当たり119.0点。このうち再診料の外来管理加算の1件当たり点数は前年より10.5点減り、診療所に限ると10.2点減少となった。また、診療所の同加算の算定回数は、前年より約1700万回減少していた。
ただ、診療所の入院外の1件当たり総点数は1289.6点(前年比16.0%増)、1日当たり総点数は672.7点(同14.5%増)と増加傾向がみられた。特に「処置」の伸びが大きく、厚労省は「抽出された医療機関で人工透析専門のクリニックなどが多かったことが要因の可能性がある」と分析している。
一方、病院の入院総点数は1件当たり4万4008.8点(同6.3%増)、1日当たり2582.5点(同1.8%増)、入院外総点数は1件当たり1554.3点(同2.7%増)、1日当たり973.4点(同2.0%増)だった。
有床診療所も含めた入院の総点数は1件当たり4万2402.3点(同6.9%増)、1日当たり2537.0点(同2.4%増)。1日当たり総点数に占める「入院料等」の割合は49.6%で前年より1.6ポイント下がった一方、DPC対象病院が前年調査時の360病院から534病院に増えたことなどの影響で、「診断群分類による包括評価等」の割合は2.2ポイント上がり14.1%となった。(6/26MEDIFAXより)