地表の24%荒れ地に/世界の森や畑、乱開発で
1981−2003年の間に、森林が破壊されて荒れ地になったり、農作物が育てられなくなったりした土地の面積は、地表面積の24%に当たる約3506万平方キロにもなり、15億人以上が影響を受けているとの調査結果を国連食糧農業機関(FAO) が7月18日までにまとめた。
大規模な森林伐採や過剰な農耕や放牧が主因で、FAOは「食料難の悪化や難民の発生、生物多様性の減少を招くだけでなく、二酸化炭素の吸収力を減らし、地球温暖化を悪化させることにもなる」と警告した。
劣化した土地面積が最も広かったのはロシアの280万2060平方キロ。ほかにカナダ、米国、中国などで広かった。アフリカでは深刻で、スワジランドでは劣化した面積は国土の95%に上り、アンゴラも66%、ガボンも64%だった。日本は森林伐採や土地開発の影響で13万平方キロが劣化したと評価された。【共同】