地域保健推進事業「国費必要ない」／行政事業レビュー

　厚生労働省の「行政事業レビュー」は６月１０日、地域保健活動に従事する保健師やボランティアらを対象に研修会などを開く「地域保健対策強化推進事業」について議論した。「開催されている事業自体は否定しないが、国費を投入する必要はない」などの意見が上がり、判定結果は「ただちに廃止」となった。

　同事業の実施主体は自治体で、地域保健関係者の知識向上などを目的に、２００６年度から開始した。地域保健活動に従事する保健師が参加する「全国保健師学術研究会」や、地域でボランティア活動を行う「食生活改善推進員」らが参加する「全国食生活改善大会」などを開催している。０９年度予算と１０年度予算でそれぞれ１５００万円を計上しており、０９年度は「全国保健師学術研究会」に１５０万円、「全国食生活改善大会」に７５０万円の国費を投入した。（６/１１MEDIFAXより）