地域がん連携に4病院/京都府が指定、支援充実へ  PDF

地域がん連携に4病院/京都府が指定、支援充実へ

 京都府内のがん医療水準の均衡を図ろうと、府は12月6日までに、地域の中核的な役割を担う「地域がん診療連携協力病院」に4病院を指定した。国の指定病院のない4つの医療圏で、緩和ケアの充実やかかりつけ医との診療連携を強めていく。

 指定されたのは第二岡本総合病院(山城北)、公立山城病院(山城南)、公立南丹病院(南丹)、府立与謝の海病院(丹後)。各医療圏内で一定の病床数やがん診療の実績を持つ施設を選んだ。

 府は各指定病院に対して年間300万円を支援し、専門的技術を必要とする緩和ケアの提供や在宅患者に対する支援、がん患者に対する相談窓口の常設、かかりつけ医への研修の充実などを図る。

 府内には、国が2006年度に指定した「地域がん診療連携拠点病院」が8カ所あるが、京都・乙訓医療圏と中丹医療圏に偏在し、がん診療体制の地域差が課題になっていた。

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