地元高出身は35.1%/昨春入学の医学生調査、31都道府県で増加
各都道府県にある大学医学部や医科大の2008年度の入学者のうち、地元の高校出身者が占める割合は平均35.1%で、5年前の03年度と比べ5.0ポイント増えていたことが2月20日、文部科学省の調査で分かった。医師の地域定着を狙い、入試の際、地元から別枠で選考する「地域枠」の設定拡大も背景にあり、31都道府県は03年度から地元出身率の割合が増えた。
調査は医師不足や都市部への偏在といった問題を踏まえ08年9月に実施。あらかじめ都道府県別の入学枠を設ける自治医大を除く、国公私立医科系78大学を対象とした。調査結果(5%刻みで分析)によると、地元出身率が最も高かったのは北海道の60−65%で、静岡が50−55%で続いた。愛知、広島など5都県が45−50%だった。最も低かったのは10−15%の山形、茨城、石川。次いで宮城や栃木、滋賀など5県が15−20%だった。03年度との比較では、静岡が25ポイントも増やした。減ったのは山形、群馬、新潟、徳島などで、熊本は15ポイント減り30−35%となった。【共同】(2/24MEDIFAXより)