在宅難病患者、入院受け入れ/府、家族急病など一時的に

在宅難病患者、入院受け入れ/府、家族急病など一時的に

 京都府は、たんの吸引など日常的に医療ケアが必要な重度の在宅難病患者を介護する家族が、急病などによって在宅療養を続けられなくなった場合、一時的に患者を受け入れる病院の入院調整を始めた。

 府の難病相談・支援センターや保健所に「24時間付き添い介護が必要で、受け入れてくれる病院が見つからない」「家族が急病で在宅介護を続けられない」など深刻な相談が多く寄せられているという。

 このため、府は一時入院(レスパイト入院) 支援を実施することを決め、入院先の病院に対して、入院1日当たり1万7000円を独自に補助する。受け入れ先は府立医科大付属病院や与謝の海病院など8病院で、9月から調整を始めている。

 府健康対策課によると、対象は厚生労働省の難治性研究事業の対象となっている123疾患の患者で、かつ人工呼吸器を使用し、日常的に医療的ケアが必要な人。入院期間は原則14日以内で、入院希望日の14日前までに保健所に相談し申請する。

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