在宅医療推進へ「地域拠点薬局」整備/医薬食品局  PDF

在宅医療推進へ「地域拠点薬局」整備/医薬食品局

 厚生労働省は在宅医療を推進するため、2012年度事業でモデル的に地域拠点薬局を整備し、無菌調剤室の共同利用体制を構築する。地域単位での医療用麻薬の在庫管理システムも開発する。

 厚労省は、高い無菌性が必要な注射薬・輸液の調剤を身近な薬局でできるようにするため、省令改正を行って他の薬局の無菌調剤室を利用できるようにする考えで、パブリックコメントの募集を1月24日まで行っている。医薬食品局は「在宅医療提供拠点薬局整備事業」として12年度予算案に1億6000万円を計上。医政局の「在宅医療連携拠点事業」を展開する病院・診療所と連携する地域薬剤師会運営の薬局に対し、無菌調剤室の設置費用を助成し、16カ所を地域拠点薬局として整備する。

 地域拠点薬局に設置する無菌調剤室を共同利用することで、在宅医療で必要となる▽疼痛緩和で使用する持続点滴の医療用麻薬などの注射剤▽経管栄養の高齢者や小児に向けた高カロリー輸液―などを調剤できるようにする。(1/23MEDIFAXより)

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