在宅医療の受診者、3年で1.5倍に/08年患者調査  PDF

在宅医療の受診者、3年で1.5倍に/08年患者調査

 2008年10月に在宅医療を受けた患者は、05年同月の約1.5倍に増えたことが12月3日、厚生労働省が公表した08年の「患者調査の概況」で分かった。厚労省は「在宅療養支援診療所の診療報酬での評価など、在宅医療を推進する施策の効果が表れているのではないか」としている。

 調査は、全国から抽出した病院や一般診療所を対象に実施。08年10月下旬の特定の1日(21−24日のうち医療機関ごとに指定した1日)に医療機関を受診した患者の状況を調べた。08年調査では、在宅医療を受けた患者は推計9万8700人で、前回05年調査は6万4800人だった。

 08年10月に在宅医療を受けた患者9万8700人のうち、患者の求めに応じて自宅などを訪ねる「往診」が2万8800人(05年調査は2万4500人)、定期的に医師が訪問する「訪問診療」が5万6800人(同3万4500人)だった。

 在宅医療を受けた患者は、病院が05年から1600人減の1万1000人だったのに対し、診療所では1万3000人増えて6万2400人となった。診療所の往診は2万4700人で5600人増加、訪問診療は3万4600人で7400人増えた。

社会的入院は減少

 一方、「受け入れ条件が整えば退院可能」な「社会的入院」の患者は、入院患者全体の15.5%で、05年(19.2%)から減少。年代が上がるほど割合は増加するが、どの年代でも05年に比べて減少した。(12/4MEDIFAXより)

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