国民への情報発信が主軸/厚労省の統合医療PT
厚生労働省の統合医療プロジェクトチーム(PT、主査=足立信也政務官)は4月26日、2012年度までのPTの進め方について確認した。10年度は実態把握を行うほか、相補・代替医療の技術評価手法の在り方を検討する。以降は、技術評価を行った後、国民に向けて的確な情報の発信を行っていく。
計画では「実態把握」「技術評価」「知見の創出」「情報発信」の4分野に分けて12年度までに実行すべきことを示した。10年度は、国民と医師の統合医療についての実態把握のほか、情報発信についての基本方針・在り方の検討も始めるとしている。11年度には、エビデンスが得られる可能性の高い相補代替医療・統合医療についての技術評価の開始を目標とし、10年度に行った実態把握の結果も公表するとした。12年度はそれまでの結果を踏まえて充実を図っていきたいとしている。
会合では、厚労省など関係省庁を対象に同PTが実施した実態調査の結果が発表された。各省庁が研究課題として助成していた相補・代替医療は51件。うち半数以上を漢方・はり・きゅうが占めた。予算措置を図っていたのは4事業だった。(4/27MEDIFAXより)